「ゲリラ豪雨」とか「局地的集中豪雨」。呼び名は色々だが、その手の雨が確かに最近多い。
みなとみらいの高層ビルに勤務しているからよく分かる。「そいつ」がやってくる様子が。
横浜では大抵雨は西か南からやってくる。しかし、「そいつ」は時に南からも来るが、北か東、つまり東京方面からやってくることが多い。
「やってくる」。本当にそんな感じだ。普通の雨は気がついたら振り出している。しかし「そいつ」は、「来るぞ、来るぞ、来るぞ、ほら来た!」という具合。「今、あそこで降ってるな」「あそこから向こうは土砂降りになってるだろうな」と思っていたら、目の前が真っ白になり、ビル全体を音を立てて激しく襲う。先日の横浜の大雨では、稲妻がどんどん近くなってくるのがある意味見ものでもあった。
でも、僕は「そいつ」をよく知っている。小学校を過ごした香港で、だ。
今でも、班日記(え?死語?)に「そいつ」を書いたのを克明に覚えている。リトルリーグの試合が終わった後居残り練習をしていたら、たったさっきまで青空だったライオンロック側の空が急に暗くなったのを。「前へ習え」したような雲の隊列の規律正しさを。そして、雲たちの動きの早さを。
「そいつ」は、マレーシアにもいた。最初のリゾートホテルが完成したばかり、避暑地としての第一歩を踏み出したばかりの頃(1980年ごろ)のコタキナバル。自然遊歩道(という名のジャングル)にキナバル山を見に行った時も、「そいつ」がいた。
そう、「そいつ」はスコールだ。スコールはその場で起こる。すぐにやってくる。逃げられない。
もはや「異常気象だ」「原因はなんだ」と騒ぐ必要はない。答えは簡単だ。日本が熱帯の域に含まれるようになったのだ。日本全国毎日30度を超えるなんて、温帯の気候帯の気温じゃない。熱帯になったに違いない。
そうすれば簡単に説明がつく。「熱帯では時々スコールが起こります」。以上だ。
そう考えれば、クールビズもナットクだ。真夏の東南アジアでネクタイをしているビジネスマンなんていない。
みんな、気持ちを切り替えよう! 日本は熱帯になりましたー!
そういうつもりで過ごせば、「こんなはずじゃないのに」と思わなければ、現在直面している色々な問題に答えが出せることになるだろうに。